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3-5. アラートを受け取った時間によって、異なる担当者に通知したい

アラートを受信した時間に対応する担当者へ電話発信するケースの実現例を示します。

1. 要件

1-1. 監視対象サービス

  • アラートが発生したら、件名に ERROR を含むメールをOpsAidへ送信する

1-2. OpsAid

  • 毎日9:00から18:00までの間に、件名に ERROR を含むアラートを受信したら、担当者のユーザー01(組織に登録済み)に電話発信する
  • 毎日18:00から24:00までの間に、件名に ERROR を含むアラートを受信したら、担当者のユーザー02(組織に登録済み)に電話発信する

2. OpsAidの登録内容

以下の内容で、OpsAid側のアラート受信準備を行います。

2-1. プロジェクト作成

1-1. プロジェクトを用意しように従って、アラートを受信するプロジェクトを作成します。 アラートを受信するプロジェクトが既に作成されている場合は、このセクションは飛ばして構いません。

プロジェクトのメールアドレスが発行されたら、メモを取っておきます。

2-2. 担当者ユーザーをプロジェクトに追加

2-1. で用意したプロジェクトに、担当者のユーザー01ユーザー02のユーザーを追加します。
すべてのユーザーに、電話番号を1件以上設定しておきます。

設定方法は

3-1. アラートが発生したら担当者に電話で通知したい
 > 2-2. 担当者ユーザーをプロジェクトに追加

を参照してください。

2-3. ルール登録

アラートを受信するプロジェクトに、ルールを2件登録します。
ルールの条件には以下の内容を設定します。

1件目

ルールの基本設定

  • ルール名: アラート受信ルール:昼
  • ルールの適用順序:1

マッチ条件

「キーワード条件で設定する」のタブを選択します。

  • キーワード条件

    • 「件名」に「ERROR」が「含まれる」

  • 時間条件

    • 「毎日」の「9:00」から「18:00」まで

アクション設定

  • 自動コール
    • 呼び出し秒数: 20秒
    • リトライ回数: 2
    • 連絡先1: ユーザー01の電話番号

このルールが適用されたら、連絡先1のユーザー01の電話番号に電話を発信します。20秒間呼び出しを行い、応答があった場合は、結果[OK]でアクションを終了します。応答がなかった場合は、リトライ回数2回まで再度連絡先1に発信します。すべての発信で応答がなかった場合は、結果[NG]でアクションを終了します。

インシデント設定

  • 条件にマッチした場合に作成するインシデントの設定
    • ステータス: 完了
    • 担当者: ユーザー01

その他の項目は任意で設定します。


2件目

ルールの基本設定

  • ルール名: アラート受信ルール:夜
  • ルールの適用順序:2

マッチ条件

「キーワード条件で設定する」のタブを選択します。

  • キーワード条件

    • 「件名」に「ERROR」が「含まれる」

  • 時間条件

    • 「毎日」の「18:00」から「24:00」まで

アクション設定

  • 自動コール
    • 呼び出し秒数: 20秒
    • リトライ回数: 2
    • 連絡先1: ユーザー02の電話番号

このルールが適用されたら、連絡先1のユーザー02の電話番号に電話を発信します。20秒間呼び出しを行い、応答があった場合は、結果[OK]でアクションを終了します。応答がなかった場合は、リトライ回数2回まで再度連絡先1に発信します。すべての発信で応答がなかった場合は、結果[NG]でアクションを終了します。

インシデント設定

  • ルールに合致した場合に作成するインシデントの初期設定
    • ステータス: 完了
    • 担当者: ユーザー02

その他の項目は任意で設定します。


2件のルールが設定できたら、OpsAidのアラート受信準備は完了です。

3. アラート受信時の動き

上記のルールをプロジェクトに登録した状態で、監視対象サービスでアラートが発生すると、以下の流れでアラートの自動対応が行われます。

3-1. 9:00から18:00にアラートを受信した場合

  1. 9:00から18:00の間に、監視対象サービスから、プロジェクトのメールアドレスへ向けて、件名にERRORを含むアラートを送信する
  2. OpsAidでプロジェクトがアラートを受信する
  3. プロジェクトに登録されたルールに、アラートがマッチするかチェックする。アラートの件名にERRORが含まれており、受信時刻が9:00から18:00の間なので、アラート受信ルール:昼の実行条件にマッチする
  4. ルールの実行条件にマッチしたので、自動でルールのアクションが実行される
    • ユーザー01へ電話発信が行われる
  5. ルールの実行条件にマッチしたので、自動でインシデントが起票される
  6. アクションの結果を受けて、ルールの実行結果が起票したインシデントに記録される

3-2. 18:00から24:00にアラートを受信した場合

  1. 18:00から24:00の間に、監視対象サービスから、プロジェクトのメールアドレスへ向けて、件名にERRORを含むアラートを送信する
  2. OpsAidでプロジェクトがアラートを受信する
  3. プロジェクトに登録されたルールに、アラートがマッチするかチェックする。アラートの件名にERRORが含まれており、受信時刻が18:00から24:00の間なので、アラート受信ルール:夜の実行条件にマッチする
  4. ルールの実行条件にマッチしたので、自動でルールのアクションが実行される
    • ユーザー02へ電話発信が行われる
  5. ルールの実行条件にマッチしたので、自動でインシデントが起票される
  6. アクションの結果を受けて、ルールの実行結果が起票したインシデントに記録される

以上で、OpsAidの自動対応が終了します。


以上の設定を行うことで、アラートを受信した時間に対応する担当者へ電話発信するケースの実現が可能です。

次は 3-6. 受け取ったアラートをそのままSlack/Chatworkに転載したい に進みます。