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3-9. アラートを受け取ったら、Gcloud CLIのコマンドを実行したい
アラートを受け取ったら、監視対象のサービスを復旧させるためのGcloud CLIのコマンドを実行したいケースの実現例を示します。
1. 要件
1-1. 監視対象サービス
- アラートが発生したら、件名に
ERROR
を含むメールをOpsAidへ送信する
1-2. OpsAid
- 件名に
ERROR
を含むアラートを受信したら、Gcloud CLIコマンドを実行してGCEインスタンスの再起動を行う
2. OpsAidの登録内容
以下の内容で、OpsAid側のアラート受信準備を行います。
2-1. プロジェクト作成
1-1. プロジェクトを用意しように従って、アラートを受信するプロジェクトを作成します。 アラートを受信するプロジェクトが既に作成されている場合は、このセクションは飛ばして構いません。
プロジェクトのメールアドレスが発行されたら、メモを取っておきます。
2-2. ルール登録
アラートを受信するプロジェクトに、ルールを1件登録します。
ルールの条件には以下の内容を設定します。
マッチ条件
「キーワード条件で設定する」のタブを選択します
- キーワード条件
- 「件名」に「ERROR」が「含まれる」
件名に ERROR
を含むアラートを受信したら、このルールを適用します。
アクション設定
- Gcloud CLI
- コマンド名: 実行するコマンドを区別するための名称
例) インスタンスの再起動 - 実行するコマンド: GCEインスタンスを再起動するコマンドとインスタンス名
例) gcloud compute instances reset your-instance-name --zone us-central1-a
インスタンス名は、GCP Compute Engine管理コンソール等で確認します。 - 認証情報: 直接入力
- Service Account Key: インスタンス再起動の権限を持つユーザーのService Account Key
GCP IAM管理コンソールで、ユーザーの作成/権限の割当/Service Account Keyの生成・確認ができます。
- コマンド名: 実行するコマンドを区別するための名称
このルールが適用されたら、設定されたGcloud CLIコマンドを実行します。複数登録されている場合は、上から順に実行されます。実行結果は、起票されたインスタンスの対応履歴に記録されます。
インシデント設定
-
条件にマッチした場合に作成するインシデントの設定
- ステータス: 完了
その他の項目は任意で設定します。
3. アラート受信時の動き
上記のルールをプロジェクトに登録した状態で、監視対象サービスでアラートが発生すると、以下の流れでアラートの自動対応が行われます。
- 監視対象サービスから、プロジェクトのメールアドレスへ向けて、件名に
ERROR
を含むアラートを送信する - OpsAidでプロジェクトがアラートを受信する
- プロジェクトに登録されたルールに、アラートがマッチするかチェックする。アラートの件名に
ERROR
が含まれているので、作成したルールの実行条件にマッチする - ルールの実行条件にマッチしたので、自動でルールのアクションが実行され、登録されたGcloud CLIコマンドが実行される
- ルールの検知条件にマッチしたので、自動でインシデントが起票される
- アクションの結果を受けて、ルールの実行結果が起票したインシデントに記録される
- 問題なく終了したら、インシデントのステータスが完了となる
以上で、OpsAidの自動対応が終了します。
以上の設定を行うことで、アラートを受け取ったら、監視対象のサービスを復旧させるためのGcloud CLIのコマンドを実行したいケースの実現が可能です。
次は 3-10. アラートを受け取ったら、他システムのAPIを実行したい に進みます。