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3-12. アラートを受け取ったら、その後〇分間は通知しない

アラートを受け取ったら、その後〇分間は通知しないケースの実現例を示します。

1. 要件

1-1. 監視対象サービス

  • アラートが発生したら、件名に SKIP を含むメールをOpsAidへ送信する

1-2. OpsAid

  • 件名にSKIPを含むアラートを受信したら、設定されたアクションを実行する
  • アラートの受信から10分間は同じ条件のインシデントを無視する

2. OpsAidの登録内容

以下の内容で、OpsAid側のアラート受信準備を行います。

2-1. プロジェクト作成

1-1. プロジェクトを用意しように従って、アラートを受信するプロジェクトを作成します。 アラートを受信するプロジェクトが既に作成されている場合は、このセクションは飛ばして構いません。

プロジェクトのメールアドレスが発行されたら、メモを取っておきます。

2-2. 担当者ユーザーをプロジェクトに追加

2-1. で用意したプロジェクトに、担当者のユーザー01のユーザーを追加します。
設定方法は

3-1. アラートが発生したら担当者に電話で通知したい
 > 2-2. 担当者ユーザーをプロジェクトに追加

を参照してください。

2-3. ルール登録

アラートを受信するプロジェクトに、ルールを1件登録します。
ルールの条件には以下の内容を設定します。

ルールの基本設定

  • ルール名: アラート受信ルール:SKIP
  • ルールの適用順序:1

マッチ条件

「キーワード条件で設定する」のタブを選択します

  • キーワード条件
    • 「件名」に「SKIP」が含まれる

  • 流量条件
    • ルール適用後の「10」分間

件名に SKIP を含むアラートを受信したら、このルールを適用します。
10分以内に件名にSKIPを含むアラートを受信したら、アクション実行を無視します。 10分以外に件名にSKIPを含むアラートを受信したら、アクション実行を実行します。

アクション設定

  • 自動コール
    • 呼び出し秒数: 20秒
    • リトライ回数: 2
    • 連絡先1: ユーザー01の電話番号

このルールが適用されたら、連絡先1のユーザー01の電話番号に電話を発信します。20秒間呼び出しを行い、応答があった場合は、結果[OK]でアクションを終了します。応答がなかった場合は、リトライ回数2回まで再度連絡先1に発信します。すべての発信で応答がなかった場合は、結果[NG]でアクションを終了します。

ルール適用後のアラートを受信してから10分後に連絡先1のユーザー01の電話番号に電話を発信します。

インシデント設定

  • 条件にマッチした場合に作成するインシデントの設定

    • ステータス: 完了
    • 担当者: ユーザー01

    その他の項目は任意で設定します。

3. アラート受信時の動き

上記のルールをプロジェクトに登録した状態で、監視対象サービスでアラートが発生すると、以下の流れでアラートの自動対応が行われます。

3-1. 件名にSKIPを含むアラートを受信した後、10分以内に件名にSKIPを含むアラートを受信した場合

  1. 監視対象サービスから、プロジェクトのメールアドレスへ向けて、件名にSKIPを含むアラートを送信する
  2. OpsAidでプロジェクトがアラートを受信する
  3. プロジェクトに登録されたルールに、アラートがマッチするかチェックする。アラートの件名にSKIPが含まれているので、作成したルールのキーワード条件にマッチする
  4. ルールのキーワード条件にマッチしたので、自動でインシデントが起票される
  5. キーワード時に実行する処理に登録された自動コールが実行される
  6. キーワード時に実行する処理の結果が起票されたインシデントに記録される
  7. 監視対象サービスから、プロジェクトのメールアドレスへ向けて、件名にSKIPを含むアラートを送信する
  8. プロジェクトに登録されたルールに、アラートがマッチするかチェックする。アラートの件名にSKIPが含まれているので、作成したルールの流量条件条件にマッチする
  9. アクションの実行がキャンセルされ、インシデントが起票される
  10. 起票されたインシデントのステータスが対応不要となる

3-2. 件名にSKIPを含むアラートを受信した後、10分以外に件名にSKIPを含むアラートを受信した場合

  1. 監視対象サービスから、プロジェクトのメールアドレスへ向けて、件名にSKIPを含むアラートを送信する
  2. OpsAidでプロジェクトがアラートを受信する
  3. プロジェクトに登録されたルールに、アラートがマッチするかチェックする。アラートの件名にSKIPが含まれているので、作成したルールのキーワード条件にマッチする
  4. ルールのキーワード条件にマッチしたので、自動でインシデントが起票される
  5. キーワード時に実行する処理に登録された自動コールが実行される
  6. キーワード時に実行する処理の結果が起票されたインシデントに記録される
  7. 監視対象サービスから、プロジェクトのメールアドレスへ向けて、件名にSKIPを含むアラートを最初の送信したアラート後10分以外に送信する
  8. 件名にSKIPが含まれるアラートを10分以外に受信したので、アクションの実行が開始され、ユーザー01への電話発信が行われる
  9. アクションの結果を受けて、ルールの実行結果が起票したインシデントに記録される

以上で、OpsAidの自動対応が終了します。


以上の設定を行うことで、アラートを受け取ったら、その後〇分間は通知しないケースの実現が可能です。

最後に

OpsAidの活用事例の紹介と設定例については以上となります。
ここまでご紹介した条件指定やアクション指定を組み合わせて、OpsAidは様々なケースに対する自動対応を行うことが可能です。ぜひ、OpsAidを活用してシステム管理の負担軽減にお役立てください。